
t.kanno's "Concept"
「世界に1つの物を作るということ」
それは「研究」「実践」「改善」のサイクルを繰り返す積み重ねだと考えます。もちろん終着点はないと思います。
つまり自分自身の現状に満足してはいけないという事です。悪くいうと自分勝手な拘りなのかもしれませんが、これだけは譲れません。
しかしその労力を価格を上げるという事でお客様に押し付ける事はいたしません。
また、お客様の拘りを形にするのも私の拘りであります。「私自身が良い物と思う作品の押しつけはしません。」。
細かな希望であってもそれがお客様の意思ですから全ての作品が「お客様との共同製作」ということになります。ご協力のほどよろしくお願い出来れば幸いです。
話は戻りますが、革製品の製作に限らず物作りのある程度の基本を超えたところにあるのは「応用」です。
応用は相当な「遠回りの作業」であるともに失敗が多いです。失敗したらやはり作り直しをしなければなりません。1つの物を作るのに何度も試作を繰り返すので一見「無駄な労力」ともとれます。
ただし、何度もこのサイクルを繰り返す事で「自分なりの発見」を見いだす事ができます。
この「多くの失敗から生まれた数少ない成功」、これが私の言う「世界に1つの物」である所以です。
物作りは正解と言うものがなくその答えはないのではと考えます。なので完璧な作品は一生できないと思いますが、「キレイな物ができたな...」と思えた時初めて「作品」を「商品」として販売いたします。
しかしながら私ができるのはここまでです。もちろんメンテナンスはいたしますが、1つだけ私には出来ない作業があります。
それは「育てる」という作業です。
革製品は使い続けると様々な変化をみせてくれます。この1番の醍醐味である作業のみお客様に託したいと思います。
10年後、20年後また皆様と共に過ごした作品と巡り会える事を楽しみにしています。
これこそが私の物作りに対する信条です。
作家・代表 菅野智宏
2013/1/25
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